令和3年 山本一太群馬県知事 新年あいさつ|群馬県

県民の皆さま、明けましておめでとうございます。群馬県知事の山本一太です。

県民の皆さまには、健やかな新年をお迎えのことと心からお喜びを申し上げます。
また県民の命と健康を守るために、最前線で新型コロナウイルス感染症の対応をしていただいている医療関係者を始めとする全ての関係者の皆さまに、改めて深く感謝を申し上げたいと思います。

昨年は、新型コロナウイルス感染症に加え、豚熱(CSF)の発生など、危機対応に多くの時間と資源を費やした一年でした。新型コロナウイルス感染症は、秋口から新たな感染の波が全国を襲い、予断を許さない状況が続いています。また豚熱についても油断のできない状況が続いていることは皆さまご存じだと思います。今後も自然災害を含め、気象変動によりさまざまな危機管理事案が常態化するだろうと考えております。こうした事態にしっかり対応するため、さらなる備えを県としても進めていきたいと考えています。

県民の皆さま、新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、世界の様相を一変させました。今後もこのウイルスとの厳しい戦いが続きます。この状況下における知事の最大の使命は、県民の方々の健康と生命を守ることです。また同時に皆さまの暮らしも守っていく必要があります。感染防止の対策に全力で取り組むのは当然ですが、地域の経済活動を止めることもできません。感染防止対策と経済活動の両立は難しいかじ取りではありますが、群馬県と県民の皆さまを守り抜くために、何としてもやり遂げなければならないと考えています。引き続き、県民の皆さまのご理解とご協力をいただき、力を合わせて、オール群馬で今回の未曽有の危機を乗り越えていきたいと思っています。

昨年12月、20年後の群馬県が目指す姿を描く新・群馬県総合計画の「ビジョン」というものを策定しました。これを県政の羅針盤とし、「年齢や性別、国籍、障害の有無等にかかわらず、全ての県民が誰一人取り残されることなく、自ら思い描く人生を生き、幸福を実感できる自立分散型の社会」を目指してまいります。そして、その原動力となる柱は「始動人を育む教育イノベーション」とみんなで知恵を出し合う「官民共創コミュニティ」です。

公立学校における1人1台のパソコンがまもなく県内全ての市町村で整備されることになっています。また昨年整備した県庁32階の官民共創スペース「NETSUGEN(ネツゲン)」は、まさにさまざまな分野の人たちが集まり、地域課題を解決するモデルを生み出す、さきほど申し上げた「官民共創コミュニティ」の中核となる施設になります。これらは、様々な個性を持った人材の育成に寄与し、群馬の未来を大きく発展させるものと確信をしています。

さらには、本県の優れた農畜産物と全国一の温泉資源を活用した旅行ツアーの造成とか、ぐんまちゃんのアニメ化とか、本県の魅力をさまざまな媒体を通して世界に向けて発信していきたいと思っています。

ニューノーマルな社会において、群馬県はさらに輝けるポテンシャル(可能性)を秘めています。今後も、新型コロナや自然災害等から県民の皆さまの命を守るために全力を尽くすと同時に、県民の皆さまがワクワクするような取り組みをさらに知事として加速させていきたいと考えています。

県民の皆さまには、引き続き県政へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。それと同時に、この新しい年が、皆さまにとって健康で幸多き年となりますよう、心からお祈りを申し上げます。

令和3年1月1日
群馬県知事 山本 一太

2020.12.31

2,420